HOMEわかりやすいピロリ菌の検査方法と除菌方法


(最新更新日:2017年6月22日)


ピロリ菌とは?

様々な病気を引き起こす細菌。中高年の70%は感染。

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ピロリ菌検査

ピロリ菌とは胃の粘膜に住みつき、胃や十二指腸の様々な病気(胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん…)を引き起こす細菌です。正式名称は『ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)』といい、近年非常に注目されている細菌です。


医学界では長年、強い酸で満たされている胃に細菌は存在しないと考えられてきました。しかし1980年代にオーストラリアの学者がピロリ菌という細菌が胃に住み着くことが可能だと発見(後日、この発見でノーベル賞を受賞)。その後研究が進み、ピロリ菌が胃の病気に深く関係していることもわかってきました。そして日本人のがんの中でも最も多いがんである胃がん患者の、ほぼ全員がピロリ菌に感染していて、逆にピロリ菌を持っていなければ、ほぼ100%胃がんにならないことなども研究で明らかになるなど、がんとの関係がわかっている唯一の細菌でもあります。


ピロリ菌は日本人の50%、特に中高年だけをみると70%以上が感染しているといわれていて、一度感染すると除菌しない限り自然にいなくなることはありません

ピロリ菌に感染していても必ず病気になるわけではありませんが、ピロリ菌を除去すると胃の病気にかかる可能性は激減するといわれています。





ピロリ菌と胃がんの関係。

胃がん患者のほぼ100%がピロリ菌に感染。

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近年の研究で、胃がん患者のほぼ全員がピロリ菌に感染していることがわかっています。逆にピロリ菌を持っていなければほぼ100%胃がんにならないことなどもわかっています。つまりピロリ菌は胃がんの元凶といえるのです。


ではなぜピロリ菌がいたら胃がんになりやすいのでしょうか


ピロリ菌検査

そもそも、胃がんになるには『慢性胃炎 → 萎縮性胃炎 → 腸上皮化生(ちょうじょうひかせい) → 胃がん』という経緯を辿ることがほとんどです。

ピロリ菌に感染しているとこの第一段階である慢性胃炎を起こしやすくなります。そしてその状態が長く続くと胃の粘膜が徐々に萎縮して萎縮性胃炎となり、そして胃がんになる可能性が非常に高くなる、というわけです。


もちろんピロリ菌に感染していたとしても必ず胃がんになるわけではありませんが、ピロリ菌がいなければ胃がんをはじめとする胃や十二指腸の病気になる可能性は激減します。近年ではピロリ菌は胃がんだけでなく胃潰瘍や十二指腸潰瘍の主たる原因であるとも考えられていますので、これらの病気を慢性的に繰り返す人は高確率でピロリ菌に感染していると考えてよいでしょう。また一度早期胃がんになって手術をした人や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療を受けた人も、ピロリ菌を除去すると再発防止の効果があります。


ちなみにピロリ菌を除去することのデメリットですが、特にありません。ごくたまに逆流性食道炎になる場合がありますが、実際には直接の因果関係が立証されているわけではなく、現在ではデメリットらしいデメリットは存在しません。


とにかく、ピロリ菌を胃に保有し続けることは百害あって一利なしなのです。


1点だけ注意しなければならないのは、胃の状態が萎縮性胃炎まで進んでいると仮にピロリ菌を除去したとしても胃がんの発生の流れを止めることはできなくなります。つまり、検査を通してある程度早い段階でピロリ菌の存在に気づき萎縮性胃炎になる前までにピロリ菌除去を行うことが大切です。






ピロリ菌の感染源。

多くが子供の時(5歳以下)に感染。

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ピロリ菌検査

ピロリ菌の感染経路ははっきりとはわかっていませんが、現在ではその多くが子供の時(5歳以下)に不衛生な井戸水を飲んだか、もしくはピロリ菌に感染した両親から口移しで水や食べ物を与えられたかのどちらかだと考えられています。


ピロリ菌は基本的にとても弱い菌なので、大人になってから感染することはほとんどありません。仮に大人の胃の中にピロリ菌が入ってきても一時的な胃炎になるだけでピロリ菌が定着する可能性はほぼ0%です。


しかし子供の胃は酸性が弱くピロリ菌が生きやすい状態のため、ピロリ菌が侵入してくると感染してしまうのです。

子供が小さいときに親が咀嚼したものを物を食べさせたり口同士のキスをすることは、ピロリ菌感染のリスクが非常に高まりますから絶対に止めましょう。


なお、現在では日本で水道水を飲んでもピロリ菌に感染することはありませんし、夫婦・恋人間でのキスやコップの回し飲みなどでも感染することはまずありません。






ピロリ菌が起こす胃炎の症状。

自覚症状が少ない。慢性的な胃痛や吐き気、食欲不振なども。

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ピロリ菌は自らがつくりだす酵素によって胃の粘膜を攻撃し、胃をゆっくりと荒らしていきます。この胃炎(慢性胃炎)は、自覚症状がないまま(もしくは少ないまま)進行することがほとんどです。


腐ったものを食べてしまったり、急な胃炎、胃潰瘍などは腹痛や吐き気、出血などを伴いますよね。ピロリ菌は痛みを伴う胃炎や胃潰瘍の原因でもあるので、それらの場合は痛みが伴います。


しかしピロリ菌が引き起こす多くの胃炎(慢性胃炎)はそのほとんどが自覚症状がないので、実際に自覚できる状態になった時にはかなり進行しているケースが多くなります。


もし「胃痛」「空腹時の腹痛」「食欲不振」「胸やけ」「胃もたれ」「吐き気」「食後の腹痛」などの症状が慢性的に発生している場合は、ピロリ菌が原因のものかもしれませんので、検査した方がよいでしょう。






ピロリ菌の除菌。

処方される薬を1週間飲むだけ。

ピロリ菌検査

ピロリ菌を退治(除菌)するのは簡単で、医師から処方された3種類の薬(抗生物質)を1日2回、1週間服用するだけです。


正しく薬を服用すれば75%の確率で除菌が成功します。もしそれで除菌できなくとも、第2・第3の薬がありますので心配無用です。


なお、ピロリ菌は一度きちんと除菌をすれば、再感染することはほとんどありません。また子供はピロリ菌除菌は積極的に行わないほうがよいと言われています。


胃炎が進行しているとピロリ菌を除去しても胃がんの予防がむずかしくなりますので、今すぐ行動しましょう。






ピロリ菌の検査方法。

自宅でも病院でも検査できます。


(検査セット(上部) ⇒ ピロリ抗原)

ふじメディカルの検査キットを使えば、自宅で簡単に、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べることができます。自宅に検査キットが郵送されますので、かんたんな検査をして送り返すだけです。感染がわかれば近所の内科もしくは消化器科へ行きましょう。簡単に治療してもらえます。


なお、ピロリ菌は健康診断等で行われる胃がん検診(X線検査)ではその有無はわかりません。必ずピロリ菌専門の検査をおこなう必要があります。